若楠三元豚とは……自社ブランド化へ
佐賀県武雄市の北部に位置する若木町は自然豊かな町で、樹齢3,000年の天然記念物「川古の大楠」(※全国巨木ランキング第5位)や、山林、田、畑、清らかな水流など辺り一帯緑で囲まれています。そこで育てられている名産品の1つに「若楠ポーク」があります。若楠ポークとは臭みが少なく、きめ細かく、柔らかい肉質の地域ブランド豚です。1992年に若木町で豚を育てる生産者が集まり、組合を発足し、その組合員の1農場で生産されている母豚を全ての組合員が導入して母豚を統一し、その血を引き継ぎ育てられた豚を「若楠ポーク」と商標し、地域の皆さんに愛されているブランド豚です。 その若楠ポークの生産者の1軒でもある弊社専属の契約農家は他の生産者と異なった独自の飼料配合や飼育方法を用いて肥育し、種付けから出産、子豚飼育まで全て行っています。その生産者がこだわって育てた豚のみを「若楠三元豚」と呼称し、株式会社ナチュラルフーズでブランド化し、精肉をはじめ食肉加工品を製造し販売を行っています。
三元豚
三元豚とは、三種類の品種の豚を掛け合わせた一代雑種の豚を言います。三元豚はバランスのとれた良質な豚肉を安定供給することを目的とし、日本では独自に品種を掛け合わせてきました。豚の品種によって体格や肉質の特徴が異なり、それぞれに長所と短所を持っていますので掛け合わせる事で、身体が強健な(病気にかかりにくい)豚になり、長所を生かしながら短所を補い、高いレベルで、繁殖性、産肉性、肉質等のバランスがとれ生産する事が可能となりました。
若楠三元豚の掛け合わせ
味・肉質の特徴
若楠三元豚は臭みが少なく、
肉質は赤身部分がほんのりとした桜色で、
肉の繊維がキメ細かく、
大変歯切れのよいまろやかに仕上がっておりおります。
また脂身はしつこくない甘味が備わっており、
上質な風味を備える味が特徴となっております。
若楠三元豚を育てる為のこだわり
豊かな自然に恵まれた飼育環境。武雄市、伊万里市、多久市、唐津市にまたがる八幡岳から脈々と流れるミネラル豊富な地下水を使用し、若楠三元豚を育てています。弊社専属の生産者は、種付け、仔豚の生産から肥育までを全て自社で行っており、非常に繊細な生き物である豚達にストレスを与えないように、様々な注意を払っております。授乳期間を通常より長く設けて、健康な仔豚を飼育する事から始まり、独自配合のエサも食べやすい様に、ひと手間加えて砕いた物を与え、害獣防止のための柵を一舎一舎に設けるなど、健康的に育てる為の手間、暇を一切惜しみません。また、親豚の血統にもこだわっており「安全・安心・美味しい」を探求し続ける姿はこれからも続きます。
飼料
PHF・NON-GMOとうもろこしや大豆粕などを主原料とした植物性飼料をベースとした独自配合に加え、飼料米を与える事で赤身部分がほんのりとした桜色になり、キメが細かく、大変歯切れのよいまろやかな肉質に仕上がっております。また、成長が遅くなることから敬遠されがちな小麦を与えている為、脂にも上質な甘味が備わっている事が特徴です。
※PHF(ポストハーベストフリー):収穫後の農薬散布(防カビ、保存期間 を延ばす目的)がされていない飼料。
※NON-GMO:遺伝子組み換え作物でない事。